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キャリア安全性
2025/04/23

【業界研究】建材業界とは? 住宅産業における役割や業界動向を解説

住宅業界と聞いて真っ先にイメージするのは、建設会社や工務店かもしれません。その家づくりに必要な建築資材や住宅設備を供給するのが建材業界です。その歴史は古く、奈良時代には既に原型があったとされています。「絶対になくならない仕事」という大きな強みを持ち、安定志向の人にも成長志向の人にもおすすめできる建材業界。その魅力や展望を紹介します。

建材業界とは

積まれた建築資材
建材業界をひとことで表すなら、建築資材と住宅設備の供給を通じて家づくり、街づくりを支える縁の下の力持ち。近年は資材の販売に加え、住宅の施工といったBtoC領域やコンサルティングに至るまで、従来の枠にとらわれない取り組みを進める企業も増えてきました。建材業界は「暮らしをプロデュースする」存在として、より一層存在感を高めています。

業界構造から理解する建材業界

ショールームで接客する男性社員
住宅業界における建材業界の立ち位置を知るためのキーワードが「川上・川中・川下」です。一般的に建材業界は川中に位置し、「川上」の資材メーカーと「川下」の建設会社・工務店とをつなぐパイプ役を果たしています。
ショールームで接客する男性社員

建設会社や工務店との違い

建材流通会社は直接家を建てるわけではありませんが、適切な資材供給やコスト最適化、新技術の普及を通じて、建設業界を支える重要な役割を果たします。
さらに豊富な知識を活かして法改正や補助金の申請などで建設会社や工務店をサポートし、住宅産業の活性化に向けた工務店のネットワークづくり、最新のノウハウ提供などを通じて地域貢献性の高い価値あるサービスを実現します。

BtoBからBtoCへ広がる事業領域。建材業界の新たな取り組み

これまで建材業界では建設会社や工務店を相手にしたBtoBのビジネスが主流でしたが、最近ではBtoC領域にも進出しています。ショールームの運営やリフォーム提案、住宅イベントの企画・実施、ECサイト運営やSNSでの情報発信など、さまざまな形でエンドユーザーとの接点を生み出しています。住宅ローンや補助金情報の提供や、リフォームや内装工事を自社で請け負う企業も増えてきました。
こうしたBtoC事業への取り組みにより、建材販売店はエンドユーザー対応のノウハウを蓄積することができるようになります。そのノウハウを建設会社や工務店にも提供することで、より実践的で付加価値の高い提案が可能となり、BtoBの関係性にも良い循環を生み出します。このような取り組みは、今後の業界成長にとって重要な戦略です。製造の過程からお客様の手に届くまで、より一貫したサービス提供が求められる時代に突入しています。

建材業界の課題と展望

建材業界におけるDXのイメージ
建材業界は住まいの基盤を支える、いつの時代にも欠かせない存在です。しかし現在、住宅着工数の減少や建材価格の高騰、人材不足といった多くの課題に直面しています。特に小規模な工務店の廃業リスクや業務の属人化、事業継承の問題が深刻化し、省エネルギー住宅や空き家対策への対応も急務です。
一方で、リフォーム・リノベーション市場の拡大や非住宅分野の木造化、太陽光発電や蓄電池などのエネルギー商材の需要増加といった成長の可能性も広がっています。人口減少が進む中でも、新築や改修工事は引き続き必要とされるため、将来にわたり安定した仕事の確保が期待できるでしょう。
今後はDXを活用した業務効率化、人材確保・育成を進め、さらに地域課題解決に向けた積極的な貢献が求められています。

建材業界に向いているのはこんな人

建材業界で働く女性
建材業界に向いている人の特徴は以下の通りです。

家や住まいに興味がある人

DIYが好き、将来マイホームを建てたいなど、どんな切り口でもかまいません。その興味が原動力となり、商品知識の習得や提案力の向上につながっていきます。

幅広く興味を持ち主体的に行動できる人

建材業界では扱う商材が多岐にわたるため、コツコツと商品知識を身に付ける努力が欠かせません。新しい情報やトレンドに柔軟に対応し、自ら積極的に行動を起こすことで、成長のチャンスが無限に広がる業界です。

業界のイノベーションに関わってみたい人

建材業界は歴史ある業界だけに、新しい技術の導入やDXがやや遅れがちです。だからこそ新しい視点やアイデアを活かせる場面は多く、企業もDX推進の重要な担い手を求めています。業界のイノベーションを加速させるような活躍も夢ではありません。

希望の地で長く働きたい人

建材業界にとって工務店は大切なパートナーであり、地域に根ざした密な関係が良い連携を生み、互いに支え合う場面が多くあります。その土地ならではの特性やニーズに対応し、共に地域の住宅産業を支えることで、地域密着型の仕事に携わることができ、長期的なキャリア形成が可能です。

いつでもどこでも通用するスキルを身に付けたい人

衣食住の「住」を担う建材業界は、いつの時代も必要とされる業界です。ここで身に付けた豊富な知識やスキルは、全国どこでも通用する価値があります。特に営業職では工務店やメーカーの担当者、職人さん、エンドユーザーなど、さまざまな立場の人と接する機会が多く、日々のやり取りを通じて、柔軟なコミュニケーションスキルや的確な提案力を磨くことができます。

まとめ

建材業界の若手社員たち
建材業界は住まいや街づくりの基盤を支える重要な役割を担っています。課題に直面しつつも成長の可能性が広がる分野であり、業界の進化を牽引できる人材が求められています。安定したキャリア形成と共に、イノベーションにも関わりながら成長できる環境が広がる建材業界を、ぜひ将来の選択肢に加えてみませんか?

情報を提供してくれた企業はこちら

株式会社滋賀原木 https://www.shigagenboku.co.jp/
株式会社富建 https://tomiken.gr.jp/
株式会社ウッディワールドのざき https://www.wwn.co.jp/
株式会社三和 https://www.sanwa-co.jp/
株式会社サンコー https://www.kabu-sanko.jp/
株式会社フソウリブテック https://fusolivetec.co.jp/
株式会社大松 https://osaka-daimatsu.co.jp/
マルコマ株式会社 https://marukoma.com/

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