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くらしをプロデュース
2025/04/23

「建材=土木建築」は時代遅れ!?若手社員が語る建材業界の“意外すぎる魅力”

ひと昔前は“建材業界”と聞くと、土木建築の印象が強かったかもしれません。しかし、今は人々の暮らしを支える、「住まい」に関わる業界。以前のイメージから、少しずつ変わってきています。 そこで、実際に建材業界で働く若手社員3名に集まっていただき、座談会を開催。人々の暮らしを支える仕事に携わりながら感じる建材業界のリアルや魅力について、語っていただきました。

<参加いただいた方はこちら!>

ヤマイチ株式会社 マーケティング企画室
五十嵐広己(いがらし ひろき)さん
大学では教育学を学び、卒業後小学校教諭に。25歳で転職し、ヤマイチに入社。現在は気密測定器「Dolphin2」の販売に携わっている。
ヤマイチ株式会社 ハイズ事業部
横道茉桜(よこみち まお)さん
大学の経営学部を卒業後、2022年に新卒で入社。新入社員研修修了後すぐ、ハイズの店舗スタッフとして配属。接客やSNS投稿を担当している。
ヤマイチ株式会社 営業2課
澤崎兄侑(さわさき けいすけ)さん
大学では経済学を専攻し、2021年に新卒で入社。現在は、工務店や大工さんに資材の卸営業を行う。販売だけでなく、提案やお悩みの解決にも従事している。

建材業界の若手が携わる、今のリアルな仕事模様とは?

──みなさんが携わられている「暮らし」を支えるお仕事について、教えてください。
五十嵐さん: 気密測定器という、家の隙間を測る機械の販売に携わっています。販売先は、全国の地場で事業を営んでいるビルダーさんとか、建材商社さん、あとは断熱施工会社やその検査をする会社さんなど、多岐にわたります。お客さんにご案内し、幅広くサポートしています。
横道さん: 私は2022年に新卒で入社して、現在はハイズという店舗で、お客様への接客・販売と、SNSの運用を担当しています。ハイズは弊社唯一のBtoC事業で、一番エンドユーザーに近い立場で、店舗ではアウトドア用品をメインとして、今はアパレルやインテリアアイテムを中心に取り扱っています。また、土地の購入から設計、コーディネート、お墓のことまで、お家にまつわることをワンストップでサポートするサービスも提供しています。
澤崎さん: 僕も新卒で入社し、今年で4年目。卸売りの事業で、工務店さんや大工さんに住宅の資材を卸売り販売しています。今は商品の提案とか、お悩みの解決も合わせてお役に立てるよう仕事しています。

失敗もあるけれど…建材業界で働いて印象に残る、成長できたポイント

──今までお仕事に携わる中で、印象に残っていることはありますか?
横道さん: ある時、お庭づくりで関わっていたお客様に、お墓のことをポロっと話に出したら、ちょうどお墓で困っていることがある、と相談いただいたことがありました。お客様のお悩みに対して、弊社でできることがどんどんつながっていく、全部解決できる、と実感できたのがすごく印象的でした。人生をサポートしている、と肌で感じましたね。
五十嵐さん: 僕はこの会社に入る前までは、そもそも気密測定器というものがあることを知らず、家に隙間があるということも知りませんでした。仕事を始めてから、隙間がある家が全国にたくさんある、ということも知って、すごく驚きましたね。
澤崎さん: 私も入社するまで、「尺」とか「寸」という建築業界の寸法の単位を知りませんでした。大工さんと打ち合わせをしても、聞いたことのない単位で全くわからなくて。だから一切話ができない状態で、大工さんにめちゃくちゃ叱られたのが印象的です(苦笑)。
──そんな失敗などもあったのですね。今、成長できたなと感じることはありますか?
澤崎さん: そうですね、わからないことはその場で勉強したり、先輩に聞いたりして、経験も積んだので、大工さんの言っていることは一瞬で理解できるようになりました。あとは、工務店さんに「こんな商品ありますか?」って聞かれたときも、その場でどんなものを提案すればいいかパッと話せるというところも、成長したなと感じています。
五十嵐さん: 僕も先輩に教えていただいたり、弊社で立ち上げた日本気密測定推進協会をサポートしてくださっている会社さんとのコラボセミナーで勉強したりして、知識を身につけてこられたかなと思います。
横道さん: お店の立ち上げから今2年ちょっと経つのですが、その間に自分たちの接客で常連さんも少しずつ増えてきて、その存在がやりがいであり、頑張ってきた結果だなと感じていますね。

地元で働きたい…数ある働き先の中で、建材業界に入った理由

──そもそも、なぜ皆さんは建材業界の企業を選んだのでしょうか?
五十嵐さん: 僕は中途採用で、前職は教師でした。学校の仕事をしている中で、ビジネスの仕組みでお金を稼ぐ、商社という存在にすごいなと魅力を感じ、飛び込んでみたいと思うようになりました。ただ、建材業界だからというよりも、弊社だから選んだんですよね。面接で話しながら、シンプルに働きやすそうだと感じて。もちろん、建材業界が安定していて、定年まで勤めていけそうだなと感じたのも大きな理由です。
横道さん: 私は名古屋の大学に通っていて、卒業後は地元で働くことを希望していました。実は富山は持ち家率がすごく高いことが有名なこともあり、家に携わる仕事をしたいな、という思いがあったんです。そんなときに弊社を知り、たくさんの事業部があって、店舗営業というBtoCの仕事もあるんだ、ということに魅力を感じて入社を決めました。
澤崎さん: 僕も大学は富山県ではなかったのですが、岐阜と富山の両方で就活をしていました。実は車のディーラーに入社がほぼほぼ決まっていたのですが、最後の最後に弊社の担当者に声をかけられたんです。キャンプ用品を扱う予定、と聞き、ちょうど趣味でキャンプを始めようとしていたこともあり入社を決めました(笑)。後で建材商社さんと知り、入社する前のイメージとは違いましたが、実際にキャンプ用品を扱っていますし、働き方として、土日休みなのがいい。ハウスメーカーだとだいたい土日は出勤なので。プライベートが充実しますね。

「伸びしろ」がたっぷりある!暮らしをプロデュースできる建材業界の“意外な魅力”

──実際に建材業界で働いてみて、思うことや、働く前には想像していなかった、意外な魅力があれば教えてください。
五十嵐さん: 個人的に、建材業界っていい意味で不完全だなって思いました。隙間のある家がたくさんあるように、住宅に関して不完全なものってまだまだいっぱいあるんですよね。その不完全なものを良くしていく、というシンプルな動機で仕事ができるっていいなと思っています。そう考えると、たくさん伸びしろのある分野なので、本当に良いものを自信を持ってお客様におすすめできるんです。
横道さん: 元からあまり悪い印象はなかったですが、商社としていろいろな商品を取り扱えるのは魅力ですよね。やはり家って、帰ってきて一番安心できる場所なので、毎日身近に使うものから、サウナやプールなどワンランク上の暮らしまで、お客様の生活を支えられる商材を提供できるのは、建材業界だからこそかなと思います。
澤崎さん: そう、住まいに関わる商品を扱っていると、プライベートでも役に立ちます。実は今マイホームを計画していまして、そこで知識を存分に発揮できています。より希望にあった家を作ることができますよね。
──今、新卒や転職でキャリアに迷っている方に向けて、ぜひ建材業界のおすすめポイントを教えてください!
五十嵐さん: うーん、僕が思ったのは、建材業界はシンプルに事業として稼ぎがいいところですね。だって、人生で一番大きい買い物が家だと思うんです。やっぱり動くお金が大きいので、そこをビジネスの場としている建材商社は安定しますし、先が長いですよね。
横道さん: 入社して知ったのですが、建材業界って結構年配の方が多いというのが課題の一つなんですよね。だからこそ、若手が求められている業界ではないかと思います。「住まい」に関わる仕事に興味のある方にとって実は“穴場”というか、建材業界という縁の下の力持ち的なところも見ていただけたら嬉しいなと思います。
澤崎さん: 商品が多く、どんどん新しいものが出てくるので、住宅について勉強したい人にはおすすめです。インフルエンサーよりも早く、新しい商品の情報を知ることができます(笑)。

若手がもっと業界を盛り上げる!これからの私たちの目標

──では、今後の目標や、これから仕事を通して叶えたいことがあれば教えてください。
澤崎さん: はい、お客さんに喜んでもらえるのはもちろんですが、「澤崎くんがいたら大丈夫だろう」と言ってもらえるようになりたいです。多くのお客さんが、弊社に任せておけば大丈夫、と言ってくれるレベルまで関係を構築して、商品知識を高めて信頼を得るのが、僕の目標です。
横道さん: 私はエンドユーザーに一番近い存在として、常に情報収集をして、会社に有益な情報を伝えられるような、窓口的な存在でありたいと思っています。そして、ハイズで住まいのトータルサポートができるんだ、ということをどんどんアピールして、お客さんに伝わっていくよう、SNSで集客を頑張りたいですね。
五十嵐さん: 工務店さんや施工会社さんなどに営業をかけるだけでなく、反響をいただける頻度を上げていきたいと思っています。お客さんから「売ってほしい」と言われるような仕組みを作りたい。そのためには、マーケティングの知識が必要になると思うので、勉強しながら仕組みづくりに注力していきたいです。
──最後に、今後の建材業界に期待していることはありますか?
五十嵐さん: 実は、日本の住宅水準は世界に比べてまだ発展途上なんです。住宅の性能レベルをもっと上げていきたいなと思います。あと、先ほど建材の業界が安定していると言いましたが、弊社の場合、しっかりとした土台があったから、BtoCの事業など建材販売以外の事業に着手することができた。やはり、業界的にしっかりと土台の部分で利益を上げつつ、本当に人の暮らしを良くするための事業にもっと幅広く携わっていけたらいいと思います。
横道さん: 建材業界はまだまだマイナスなイメージが多いというのが現状。それを払拭するために、私たち若手社員がイメージアップをする必要があるのかなと思っています。五十嵐さんが言うように、建材卸事業で土台を作りながら、建材業界だからこそ取り扱える商材を使って、より日本の暮らしを豊かにできるようになっていくといいなと思います。
澤崎さん: やはり、もっと若い人が入ってきて、活気づいたらいいなということは期待します。でもそれはやはり、マイナスなイメージが大きいからっていうのがある。もっと私たちが「建材業界楽しいよ」と発信していかないと、と思いますね。
今回の座談会を開催した「ハイズ ガーデンズガーデン富山南」は、エクステリア事業のアーバンアウトドア×お庭の体感型ショップとして、Snow Peakを始めとしたアウトドアギア、家具、観葉植物を取り扱っています。

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